秩父みずうみライン


秩父みずうみライン (ちちぶみずうみライン) は、西埼玉鉄道東信本線に所属する路線のうち、東京都青梅市の成木駅から群馬県多野郡神流町の神ヶ原駅までの区間および吉田支線に付けられた愛称 (旅客案内上の路線表記) である。本項目では、路線名は旅客案内上の路線表記に従うものとする。

 

 

概要 [編集]


本路線は、『鉄道要覧』における正式路線名では、横浜駅と軽井沢駅を結ぶ東信本線の一部である。かつては特急列車が多く運行されるなど動脈としての機能を果たしていたが、上長瀞ルート (東信高速線) の開業を機に、線形が悪く時間を要する本経路は運転系統が分離され、秩父みずうみラインの愛称が付けられることとなった。そのため、現在では秩父地域へのアクセス路線としての役割が大きい。旅客案内上の路線としては、西埼玉鉄道の路線で唯一全線が非電化区間である。

路線記号はSCで、ラインカラーはゴールデンイエロー。

 

路線データ

 

・路線距離 (営業キロ) :62.3km

・軌間:1067mm

・駅数:21駅 (起終点駅含む)

 ・旅客駅:21駅

 ・信号場:1か所

・複線区間:なし (全線単線)

・電化区間:なし (全線非電化)

・閉塞方式:自動閉塞式

・保安装置: ATS-P

・最高速度: 95km/h

 

 

 

歴史 [編集]


 

編集中 

 

 

 

運行形態 [編集]


地域輸送 [編集]

 

路線愛称上の起点は成木駅であるが、成木駅発着の列車は存在せず、秋川駅を起点に運行されている。

運転系統は「秋川駅-御花畑駅」「御花畑駅-小鹿野駅・武州吉田駅」「小鹿野駅-神ヶ原駅」の3つに区分される。すべての列車でワンマン運転が行われている。

 

秋川駅-御花畑駅間

 

朝夕は概ね1時間に1本程度の運行で、夕方を中心に秋川駅-名栗湖駅間の区間列車も設定されるが、峠越えとなる名栗湖駅-御花畑駅間は運転本数が少なくなり、普通列車に限れば日中は運転間隔が3時間ほど空く時間帯もある。

一部の普通列車は白岩駅を通過する。

 

御花畑駅-小鹿野駅・武州吉田駅間

 

秩父市の市街地区間であり、本線と吉田支線の列車を合わせると、早朝・深夜を除きほぼ1時間に1本程度の本数である。このうち吉田支線の列車は2-3時間に1本程度であり、御花畑駅で快速「ちちぶライナー」と接続するダイヤが組まれている。平日の朝夕ラッシュ時は本数が増加し、最長で4両編成で運転される列車も存在する。吉田支線の列車は、朝の秋川駅→武州吉田駅の1本を除いて秋川駅方面への直通列車は存在せず、他は全て御花畑駅―武州吉田駅間での運転である。

 

小鹿野駅-神ヶ原駅間

 

この区間は、快速「武甲」「ちちぶライナー」を除くと普通列車が1日4往復 (うち1往復は御花畑駅-下三田川駅間の区間列車) のみであり、単行 (1両) での運転が基本である。一部の普通列車は南神ヶ原駅を通過する。

なお、河原沢駅が氷柱で有名な尾ノ内渓谷の最寄り駅であることから、冬季の氷柱シーズンには普通列車が増発される。

 

 

広域輸送 [編集]

 

東信線の横浜駅から秩父地域へのアクセス列車として、(新君津駅―) 横浜駅―小鹿野駅―下仁田駅間で快速「ちちぶライナー」が、定期ダイヤで6往復設定されている。そのうち2往復が下仁田駅発着であり、残りの4往復は小鹿野駅発着であるほか、土休日には横浜駅-小鹿野駅間で臨時列車が1往復運行される。データイムの列車は地下鉄湾央線の新君津駅まで乗り入れる。ちちぶライナーの運行がない早朝・深夜時間帯には、補完する列車として、秋川駅-軽井沢駅間で快速「武甲」が1往復運行される。

東信線の特急列車は東信高速線に移行したものの、横浜駅ー新潟駅間を結ぶ夜行特急「蛍火」は本路線を経由して運行されるほか、輸送障害発生時には気動車で運転されている特急「スーパー碓氷」が迂回ルートとして使用することがある。

 

臨時列車

 

・特急「ちちぶドリーム」

観光シーズンに運行される全席指定の特急列車である。12月の秩父夜祭の開催日の「ちちぶドリーム夜祭」、2月の氷柱シーズンの「ちちぶドリーム氷柱」、春季の芝桜シーズンの「ちちぶドリーム芝桜」の設定歴があるが、近年は「ちちぶドリーム夜祭」のみの運行である。「ちちぶドリーム氷柱」「ちちぶドリーム芝桜」は2012年度の運行を最後に設定されておらす、以降は快速「ちちぶライナー」の増発で対応されている。

 

 

 

使用車両 [編集]


旅客列車はすべて気動車で運転されている。

 

現在の使用車両

 

・SD100系:主に快速「ちちぶライナー」で使用されるほか、間合い運用として一部の普通列車でも使用される。

 

・SD50系

・SD60系

上記の2形式は、普通列車と快速「武甲」で使用される。車両ごとの運用は決まっておらず、2両編成以上で運行する場合は異なる形式同士での連結運転も行われる。原則として根ヶ布車両基地に所属する車両が使用されるが、ダイヤが乱れた場合やイベントの増発時などは、軽井沢車両基地に所属する中越線向けのSD60系が使用されることがある。

 

過去の使用車両

 

(編集中)

 

 

 

歴史 [編集]


編集中

 

 

 

駅一覧 [編集]


本線 [編集]

 

・停車駅

 ・普通…基本的にすべての旅客駅に停車するが、一部の列車は▽の駅を通過する。

 ・快速=快速「ちちぶライナー」

  ●:全列車停車、|:全列車通過、◆:一部列車のみ通過、▲:日中のみ停車、△:早朝・深夜のみ停車

 ・快速「武甲」、特急「蛍火」については列車記事参照

・線路(全線単線) … ◇:列車交換可、|:列車交換不可

 

駅番号 駅名

駅間

キロ

累計

キロ

接続路線・備考

ST36 成木 - 0.0 西埼玉鉄道:東信線
SC02 上成木 2.4 2.4  
SC03 峠下 2.6 5.0  
SC04 名栗温泉 2.5 7.5  
SC05 名栗湖 2.8 10.3  
SC06 上名栗 4.9 15.2  
SC07 白岩▽ 1.9 17.2  
SC08 南浦山 4.5 21.7  
  大神楽信号所 - 23.6

 
SC09 浦山 5.7 27.3  
SC10 荒川久那 1.4 28.7  
SC11 影森 1.4 30.1 秩父鉄道:秩父本線
SC12 御花畑 2.7 32.8

秩父鉄道:秩父本線

西武鉄道:秩父線

SC13 秩父公園 2.1 34.9  
SC14 東小鹿野 2.5 37.4 西埼玉鉄道:秩父みずうみライン (吉田支線)
SC15 信濃石 1.3 38.6  
SC16 小鹿野 1.7 40.3  
SC17 下三田川 4.2 44.5  
SC18 三山 6.2 50.7  
SC19 河原沢 3.9 54.7  
SC20 南神ヶ原▽ 5.6 60.3  
ST54 神ヶ原 2.0 62.3 西埼玉鉄道:東信線

 

吉田支線 [編集]

 

・全列車全駅に停車

 

駅番号 駅名

駅間

キロ

累計

キロ

接続路線・備考
SC14 東小鹿野 - 0.0 西埼玉鉄道:秩父みずうみライン (本線)
SC30 武州吉田 3.9 3.9